NAO
「ん!美味しいー。」

「あたしもちょーだい?
パンあげるからさ!」




いいよ、と答えてパンを受け取った。




「奈緒って家庭的だよね。
羨ましい。」

「...え、そう?」

「あたしはちょっと寂しいかもな。
だってママとパパとかとあんま会わないんでしょ?」

「まあね。」




2人はあたしの両親が共働きだって知ってるから、助けてくれることもある。


でも物理的な支えって言うより、
精神的な支えのほうが大きいかな。


今日だって、あたしの目が赤いと指摘しつつ深追いしてこなかった。
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