NAO
「いいじゃん、猫。なんか可愛い。」




奈緒って天然?と飛鳥がまじめな顔をして言うので、思わず笑った。


違うよ、と返す。




「猫っ毛の人ってね、精神的に弱い人なんだって。」

「嘘ー!じゃああたし弱虫?」

「...知らないよ。でも飛鳥は猫っ毛の中で異質かもね。」




ひっどー、とあたしの頭をぶって、飛鳥が走り出す。


あたしも追いかけた。


外からはザーッ、と言う音がする。


これはやばいって。


さすがのソフト部ももう既に上がっていた。
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