NAO
どうしよう...
と迷ってる内に、誰かがその傘を買ってしまった。




「あ!...あぁ...」

「傘ないよー。」

「そうだ!うちんち来る?そしたら傘貸せるし、服も拭けるよ!」




うん、と飛鳥が頷く。


あたしの家を目指して再び走り始めた。


10分間くらい走って、ようやく家に着いた時には、
服と鞄と靴下の重さで、ほとんどまともに走れなくなっていた。




「すごい雨!」

「やばいよー。
靴、がっぽがぽ。」




家に入る前に2人で両足の靴から水を抜いた。
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