NAO
乾燥機が回り終わって、服が乾いた時、外の雨は少し弱まっていた。


なんだよ、これなら待ってれば良かった...
と飛鳥が呟く。


確かに。


そしたらこんなにつらい思いして家まで帰って来なくて良かったんだよね。




「ありがとう!明日傘返す!」

「...うん、良いって。
それより、バス停まで送ってくよ。」

「まじ感謝!」




鍵をかけて家を出た。


バス停には誰もいなかった。


そりゃそうだよね、こんな土砂降りだし。


時刻表をパソコンで調べた甲斐があって、バスはすぐに来た。





「今日はありがとう!」

「うん。じゃあまた明日!」
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