NAO
「...今日、誰かに告白されてたでしょ?」

「...奈緒だったんだ?」




直は意味の分からない言葉を返す。


辺り一面暗いはずなのに...
近くの公園からの灯りが、直の顔を照らしだしている。


弱々しいオレンジ色の灯り。


その灯りの中で直は綺麗に輝いていた。




「何か勘違いしてる?」

「...何を?直くんはその子と付き合うんでしょ?
勘違いしてないよ。」

「やっぱり。勘違いしてるよ。」




そう言って直は笑う。


オレンジ色の笑顔。
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