NAO
綺麗。


曇った空の下に、あたしの太陽がある。




「俺、断ったよ。」

「でも、“ありがとう。”って―」

「ありがとう。でもごめん、って言ったんだ。
...何でだと思う?」





知る訳ないでしょ。


あたしは少しムッとして首を横に振った。


はぐらかされてる気がした。




「分からないよ。」

「...奈緒は俺のことどう思う?
好き?嫌い?」





好き。
と言いかけて口を噤んだ。
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