NAO
授業中もずっと外ばっかり見ていた。


落ち着かなくて、皆の話も耳に入らない。



―キーンコーンカーンコーン...


チャイムが鳴って授業が終わる。


ヤバい。


残りは後帰りのHRだけで...


どうしよう。


なんて言えばいい?


今更になって考えがドッと押し寄せる。


バカ野郎、今まで何やってたんだ。


そんな事を考えている内に、皆が席を立って帰ろうとしていた。




「直―?」
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