NAO
緊張して、すごく変な声が出た。


顔が燃えるくらい熱くなった。


なんか、嫌だな、こういうの...




「はい?」




聞きなれた声がした。


加地の声。


久しぶりすぎる。


なんだか少し元気がない様な気がした。


それもそうか。


病人なんだから。


俺はドアを開けた。


真っ白な空間が、ドアの先に広がっている。
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