NAO
『そっか...』




今日あった事を話すと、奈緒はしずかな声でこう言った。




「俺―
どうすればいいんだろう?」




戸惑いがあった。


もう長くはないと言われて、加地は1年生き続けていると言う。


そんな人を知ってしまって、
俺はどうすればいい?




『そりゃあ...
会ってあげなよ。
そうだ。今度あたしを紹介してよ。』

「...うん、いいけど―」

『じゃ、決まりね。
この話はこれでおしまい。』
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