NAO
飲み物だけ買って、空席があるかどうか見渡した。


1個だけ、2人席が空いていた。


あたし達は急いでそこに向かって、腰を下ろした。




「うー、生き返ったぁ。」

「...おいしー。」




受け取ったCDを外側から眺めた。


早く家帰って聞きたいな、そう思った。


その時、お店の向こうに立が見えた。


飛鳥に言おうと思ったけど、あたしが言う前にいなくなってしまった。




「ねぇ、飛鳥は立に告白しないのー?」





飛鳥が大袈裟に飲み物をブハッと飛ばした。
< 153 / 178 >

この作品をシェア

pagetop