NAO
ボールがこっちに迫って来ている。


やばい!当たる!



「避けろ!右!」




誰かが叫んだ。


あたしはすぐに右に動いた。


グラウンドの砂の上でこけた。


その瞬間に、2方向から飛んで来た2つのボール。


なんで、たかがドッジボールであたしが2つのボールで狙われないといけないのよ...


そう思いながらジャージについた砂を払う。


気付けば、あたしは味方コートの中で1人だけになっていた。


...何、これ。


小学校以来のプレッシャー。
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