NAO
―バシッ


誰かに頭を叩かれた。


あたしはあくびをしながら起きる。




「...はれ?」




教室にはもう誰もいなかった。


...いや、いた。


隣の男と、目の前に立つ先生。




「はれ?じゃねーぞ。ずっと寝てたな。
...ってことで手伝ってくれよ?」




目で束になったプリント類を指しながら、先生は言った。
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