NAO
「あ、あたし?」

「そうだ。ついでにそっちの隣の奴も起こしといてくれ。
何回叩いても起きねーから、よろしく。」





そう言って教室を出て行ってしまった。


プリントと男と共に残された...
あたし。


肩を叩いてみたけれど、男は起きる気配もない。


スースーと規則正しい寝息を立てるだけ。




「あの...」




声をかけても起きる気配、なし。


あたしは仕方なくプリントを1人で運ぶことにした。
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