NAO
「...俺は、垂直とかの、“直”。」

「すごいね、同じ名前なんて。」

「そうだな。」




しばらく景色を見ていた。


なんだか心が軽くなったような気がする。


錯覚かな?


どこまでも蒼い空。
碧の鮮やかに映える木々。
美しく白く輝く太陽。


この世界には綺麗な物ばかり。


あたしはなんとも言えない気持ちになっていた。


+*+


その日は、4時間目の始めまで、ずっと屋上にいた。


外は心地良かった。
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