NAO
暗い夜の天井を見上げる。


闇しかない。


昔は、この天井が恐かったんだよな...


だけど仕事で疲れてる母さんに泣きつく事なんてできなくて。


父さんがいたらどんなに良いかと思った日は一体一年間で何日あっただろう?


ほとんど毎日思っていた気がする。


1人でそう考えてた。


誰にも言えなかった。


俺は孤独だった。


...誰かに分かってもらいたいと思うのは、そのせいだろうか?

+*+

学校の屋上のドアを開けると、1人先客が来ていた。
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