NAO
悩んでるみたいだった。


俺には毎日飽きないのか、気になるけど。
奈緒にはこの世界は飽きない物らしい。





「直くんは、毎日出てないよね。」

「...出てるよ。たまに。」

「ふーん。」




俺がここにいつもいるのは、今どこにいるのかもわからない、中学校の時の担任のせいだ。


中3の始め頃―


俺は今と同じ様に、全く授業に出ていなかった。


いや、出たり出なかったり。


気が向いたら出てたけど、出ても寝てばっかりだった。
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