NAO
ちゃんと進学できるくらいの授業数を休んでた。


4月の終わり頃。


俺は担任の加地(かち)に呼ばれて、職員室にいた。


加地はもうおっさんって感じの人だった。


頭の上の方が禿げてて、立ってる俺はこれはやばいんじゃない、と思ってた。




「お前、学校嫌いか?」

「...は?」




まあ座れ、と加地に促されて、空いていた椅子に座った。


頭の上部が見えないと、40代前半に見えた。


上だけ禿げてて、もったいないな...




「授業に出てないだろ、お前?」
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