NAO
「お前の前でこう言う事言うのって変かもしれないけどな...」

「何?」

「俺の夢は、教師続けることと、平内が授業に出てくれることだな。」




そうだったんだ...


知らなかった。


加地の夢に、俺みたいな一生徒が入り込んでる。


なんか申し訳ないような気がした。


そんなに気を使わせてたんだ―




「ま、俺がこう言ったからって、何かが変わる訳じゃないしな。
悪かったな。」





何も言わない俺を見かねて加地が謝った。
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