NAO
謝んなよ...


謝りてーのはこっちだ。


そう思いはしても、言葉にする事はできなかった。




「平内は本当は頭良いんだから。
もうちょっと有効活用しろよ?」

「あぁ。」




その日はそれで解散した。


なんか加地に申し訳なくなりながら帰ったのを覚えてる。


なぜだかは分からないけど。


俺、そんな事思う様な人間じゃなかったはずなのにな...


うける。
今さらイイコぶったって、意味ねーよ。


そう思いつつも、今ならまだ許される様な気がしていた。
< 51 / 178 >

この作品をシェア

pagetop