NAO
誰だろう?


派手な格好をしたその人が、直の真正面に立った。




「今日は用事があるとか言ってなかったっけぇ?」

「あるよ?...ほら。」




そう言ってあたし達を目で示す。


ふぅん、とその人は頷いた。





「じゃあまたねぇ!
...あとで電話するかもっ。」




にっこり笑って去って行った。


直がためいきをついた。
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