NAO
「...いや、多分引いてないと―」





俺が言い終わらない内に母さんが部屋に入って来て俺の額に手を乗せる。


―バタン...。


ドアが閉まった。


母さんは俺から手を離して、うーん、と言った。




「やっぱり、熱あるかもね。
...ちょっと横になってなさい。」





大丈夫だって、と言う俺を強引に寝かせ、母さんは色々とバタバタやっていた。


俺はそんな母さんの忙しい音を聞きながら再び寝てしまった。

+*+

眩しい光で目が覚めた。





「...ん」
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