NAO
屋上かな?


そう思ってあたしは上へ向かった。


屋上へ通じる扉を開けようと手をかけた時―


声がした。


知らない女の人の声。




「...好きです!」




その部分しか聞こえなかったけど、多分告白...かな。


びっくりした。


羨ましい。


あたしも潔くあんなことが言えたら―


結局日曜日のメールの返信は来なかった。
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