空の下


「愛羅?」


あっ
ボーってしてた…


「ちょっとトイレ行ってくる」


アタシは逃げるようにして


その場を去った



廊下をとぼとぼ歩いていた時



「木下愛羅ちゃんってぇ君のこと?」



誰?
こんなやつ

しらねぇけど



「俺1組の松田優よろしくぅ☆」


何?
こいつ

チャラ男?


にしては
真面目そうな
かっこう


「…うん」


「なんかさぁ、泣いてた?」


えっ…

ウソ!


泣いてるつもりなんて
なかったのに

頬に手をそえてみると

ヤバ!


化粧おちてる!!

「ちょっ松田君まってて!」



そして
トイレへダッシュ
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