【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「おいコラ。着替えんだから邪魔すんなや。起きたから満を持して出ていけや」
「あん?俺様に外で待てと?」
ででーんと効果音が付きそうなくらい踏ん反り返って腕と脚を組む皆川会長。全力で腹が立つから皆川会長に毛布を投げつけてやった。
「見んなよ、糞会長」
「見ねーよ。ったく、女ってのは面倒だな。っていうかお前に女の心が備わってるのか」
毛布のせいでずり下がった眼鏡を細長い指先でくいっと持ち上げた皆川会長が私に背中を向ける。
何故私は他人の、しかも男のいる部屋で着替えにゃならん。しかもかなり失礼なこと言った奴のいる部屋で。
そんなこと言ったってきっとこの男は出て行かないだろうと思いながら皆川会長の背中を一瞥し、そんなことを思いながら仕方なく着替えることにした。
「あん?俺様に外で待てと?」
ででーんと効果音が付きそうなくらい踏ん反り返って腕と脚を組む皆川会長。全力で腹が立つから皆川会長に毛布を投げつけてやった。
「見んなよ、糞会長」
「見ねーよ。ったく、女ってのは面倒だな。っていうかお前に女の心が備わってるのか」
毛布のせいでずり下がった眼鏡を細長い指先でくいっと持ち上げた皆川会長が私に背中を向ける。
何故私は他人の、しかも男のいる部屋で着替えにゃならん。しかもかなり失礼なこと言った奴のいる部屋で。
そんなこと言ったってきっとこの男は出て行かないだろうと思いながら皆川会長の背中を一瞥し、そんなことを思いながら仕方なく着替えることにした。