【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「とりあえず何でもいいからかかって来なよぉ。ルール無用だよ」
そう言って中国のカンフーの映画みたいに手をちょいちょい動かすあおちゃん。その目は鋭く光りを放ち、まるで獣みたいだ。
「言っとくけど、俺、ひよこ相手なら本気出すからね。……じゃなきゃ、俺が食われちゃいそう」
「ちっ!ふざけ倒せ!ってか、ルール無用なら負けないし!」
私だって強さには自信がある。ボンボンだか範士だかなんだか知らんが、勝たせてもらおうじゃん!
私は、獣みたいに目を鈍く光らせるあおちゃんに向かって、迷うことなくビュン、と詰め寄った。
自分より強いって分かってる相手には、先手必勝だ。相手に攻撃させずして仕留めるべし!これぞ、石葉家家訓。
そう言って中国のカンフーの映画みたいに手をちょいちょい動かすあおちゃん。その目は鋭く光りを放ち、まるで獣みたいだ。
「言っとくけど、俺、ひよこ相手なら本気出すからね。……じゃなきゃ、俺が食われちゃいそう」
「ちっ!ふざけ倒せ!ってか、ルール無用なら負けないし!」
私だって強さには自信がある。ボンボンだか範士だかなんだか知らんが、勝たせてもらおうじゃん!
私は、獣みたいに目を鈍く光らせるあおちゃんに向かって、迷うことなくビュン、と詰め寄った。
自分より強いって分かってる相手には、先手必勝だ。相手に攻撃させずして仕留めるべし!これぞ、石葉家家訓。