【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
私も渡された袴に着替え、防具をあおちゃんに手伝ってもらい着け再び道場の真ん中に立つ。


目の前のアッキー先輩は、良く分からない武器を持って立っている。市内とか木刀とかと違う、不思議な長い武器。


「何それ?」


「ああ、初めて見る?薙刀」


薙刀っていう物は知っているけど、生で見るのは初めて。しかし、アッキー先輩は私に薙刀ではなく木刀を渡した。


「こっちの方が使いやすいだろ?薙刀は初めての奴には扱うのが難しいし」


いや、木刀だって振り回したことないんだけど。そんな野蛮なことしたことないし、振り回してるのはいつも手足だし。と思いながらも、生身で適うとは思えず、私は木刀を受け取った。
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