【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
アッキー先輩の一発が効いて、腹は真っ青だ。これがリアルな腹黒ってやつか。いや、腹黒ってより腹グロだな。
その生々しい色を見てあの時の戦慄を思い出し、少しゾッとする。
皆川会長は腹だけに止まらず、私の剥き出しの右腕を手に取った。
自分でも気付いてなかったけれど、あおちゃんとの戦いの時に受けた打撃が赤黒く腕を染めている。
「糞、ありえねー。女だぞ私は」
悪態をついて強がってるが、本当は思い出すと鳥肌が立つ。こんな私にも、恐怖心はあるのだから。
皆川会長は冷たい印象の切れ長の瞳で私を見て、そして珍しく躊躇いがちに私を抱きしめた。
その行動自体にも驚きだが、隙のない、そしていつも迷いのない動きの皆川会長の躊躇いを含んだ動きに、私は驚きで言葉にならない。
その生々しい色を見てあの時の戦慄を思い出し、少しゾッとする。
皆川会長は腹だけに止まらず、私の剥き出しの右腕を手に取った。
自分でも気付いてなかったけれど、あおちゃんとの戦いの時に受けた打撃が赤黒く腕を染めている。
「糞、ありえねー。女だぞ私は」
悪態をついて強がってるが、本当は思い出すと鳥肌が立つ。こんな私にも、恐怖心はあるのだから。
皆川会長は冷たい印象の切れ長の瞳で私を見て、そして珍しく躊躇いがちに私を抱きしめた。
その行動自体にも驚きだが、隙のない、そしていつも迷いのない動きの皆川会長の躊躇いを含んだ動きに、私は驚きで言葉にならない。