【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
第一回生徒会攻防戦
「ほい春風!ワンツーワンツー!」
ゴールデンウイーク、地獄のトレーニングを乗り越えて、春風は何故かうちのジムに通ってる。
「動きに無駄が多い!」
プロを目指してるわけじゃない春風の相手は必然的に私。どうやらこれも皆川会長の差し金らしい。
費用もあいつ持ちだから、流石金持ちの坊ちゃんのすることだよなって感じ。
しかし春風、ゴールデンウイークのあれから、細身の体が少し鍛えられてカッコイイんじゃね?腕とかちょっと筋肉ついちゃって、汗でつやつやしててさ、男前じゃん。
「ひーちゃーん!もうギブー!」
しかし、性格はなよっちい普通の男子のままだけどさ。
「いやしっかし、どういう風の吹き回しだ?春風が強くなろうなんて」
二人で登校中、私は見上げなきゃ顔が分からないほどデカイ春風を見上げて言う。
だってそうだろ?昔からあんなにうまいこと私に面倒事を押し付けてた春風が……考えれば考えるほど今の状況、有り得ない。
「うーん、男の意地かなー?」
「分からん。男って、分からん」
だいたい、鍛えたところでそれを発揮する時が来るのか?
坊ちゃん三人も強いし、益々意味不明な生徒会だな。私達五人は。
ゴールデンウイーク、地獄のトレーニングを乗り越えて、春風は何故かうちのジムに通ってる。
「動きに無駄が多い!」
プロを目指してるわけじゃない春風の相手は必然的に私。どうやらこれも皆川会長の差し金らしい。
費用もあいつ持ちだから、流石金持ちの坊ちゃんのすることだよなって感じ。
しかし春風、ゴールデンウイークのあれから、細身の体が少し鍛えられてカッコイイんじゃね?腕とかちょっと筋肉ついちゃって、汗でつやつやしててさ、男前じゃん。
「ひーちゃーん!もうギブー!」
しかし、性格はなよっちい普通の男子のままだけどさ。
「いやしっかし、どういう風の吹き回しだ?春風が強くなろうなんて」
二人で登校中、私は見上げなきゃ顔が分からないほどデカイ春風を見上げて言う。
だってそうだろ?昔からあんなにうまいこと私に面倒事を押し付けてた春風が……考えれば考えるほど今の状況、有り得ない。
「うーん、男の意地かなー?」
「分からん。男って、分からん」
だいたい、鍛えたところでそれを発揮する時が来るのか?
坊ちゃん三人も強いし、益々意味不明な生徒会だな。私達五人は。