【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
最近はこいつらのせいで真人間になってる気がするよ、石葉陽菜子高校1年生。


「団体戦と言えど生徒会のプライドがある。負けるんじゃねーぞ、ひよこ」


「ちっ!誰が負けるか。チンカス学園の連中だぞボケ。そういうことはそこのヒョロポコ春風に言ってやれ」


自分でも口が悪いとは思うが、売り言葉に買い言葉。


皆川会長はそんな私に満足そうに笑い、その長い指先で私の顎を捕らえた。何すか、流行りの顎クイっすか?貴様じゃ萌えないがな!


「ふっ……その意気だな。会計戦は庶務戦の後だ。つまり、春風が一番手だから、お前は二番手だな」


あまりに上品且つ美しい笑みだったせいで、思わず見とれそうだったが忘れず睨みつける。


「しょうがない。やってやろうじゃないか。負けねーよ」


私だって、負けるのは大嫌いだからな。
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