【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
って……ちょっと待った。待った待った。


「なぁ、やっぱりここって今でも不良ばっかりの高校なの?」


「当たり前じゃん見ての通り。ほらー、あそこに信号機みたいな三人組もいるよ?ひーちゃん見えないの?」


ですよね。そうだと思った。分かってたけど認めたくなくて聞いただけですとも。


「けど生徒会は違う。有名私立校からの来たらしいんだ。金持ちのお坊ちゃま集団なんだって」


生徒会……そう、私はその生徒会の会長だと名乗ったあの男の言葉を信じて入学したんだ。


なのに、言葉とは裏腹に、どこを見てもヤンキーばっか!まともな奴なんかいない。


あの爽やか会長は、言葉は、一体何だったんだ……!幻か?受験で頭可笑しくなってた私の幻想か?
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