【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
しかしうん。ほんの一ヶ月で急成長じゃん。


春風のそもそもの運動神経の良さもだし、うちのジムが優秀だからだな。


「ひーちゃんとはいえ、考え事してちゃ勝てないよ!」


全くもってその通りだ。考え事なんてしてたら勝てないレベルに春風は成長してる。


「テメェになんか負けるか!トレーニング年数ナメんなボケ!甘っちょろいわ!」


私の隙を突いた、春風の見事なフックを体を反って避けると、そのままバック転をして体勢を整える。


っていうか、私の柔軟性上がってるじゃん。地獄のトレーニングおそるべし。


一瞬、ホントにゾウリムシくらいの大きさであのトレーニングに感謝したがいかんいかん。戦いの途中で邪念なんか抱くもんじゃない。
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