【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
そして皆川会長は容赦ない。全てが全力で、手を抜くなんて言葉はない。
あの人は一体何を考え、どんな想いで、自分を囲む奴らを酷く痛めつけているのだろう。
「合気道って護身を主とする闘い方じゃなかったっけ……?」
「壮平のはそれを全て心得た上での応用だ。あいつ、護身術もかじってるし」
あまりに攻撃的な皆川会長の闘い方に疑問を持った私に、落ち着いたトーンで答えるアッキー先輩。
「すっげー……尋常じゃない。震えが止まらないよ」
春風は皆川会長を尊敬と同時に、怯えた顔で見ていた。
私も同じだ。怖いと思う気持ちを悟られたくなくても、滲み出るんだよ、恐怖が、震えが、汗が。そして、逃げ出したいという本能が。
あの人は一体何を考え、どんな想いで、自分を囲む奴らを酷く痛めつけているのだろう。
「合気道って護身を主とする闘い方じゃなかったっけ……?」
「壮平のはそれを全て心得た上での応用だ。あいつ、護身術もかじってるし」
あまりに攻撃的な皆川会長の闘い方に疑問を持った私に、落ち着いたトーンで答えるアッキー先輩。
「すっげー……尋常じゃない。震えが止まらないよ」
春風は皆川会長を尊敬と同時に、怯えた顔で見ていた。
私も同じだ。怖いと思う気持ちを悟られたくなくても、滲み出るんだよ、恐怖が、震えが、汗が。そして、逃げ出したいという本能が。