【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
ったく、何が大丈夫、だ。これのどこが大丈夫なんだ。あいつの眼鏡は度合ってるのかチクショー。


皆川壮平生徒会長、あいつは絶対蹴り入れる。あの端正な顔立ちを蹴りで崩してやる。


私はそう心に決め、体育館への移動時間まで燃え上がっていた。


それまでに数人ヤンキーに声をかけられたが、とりあえずイチモツに一発蹴りを入れて黙らせて。


春風が苦笑いしていたが、知るか。あの顔面性格眉毛で話し掛ける方が悪い。一億年程地獄で生活して地獄の釜で煮付けにされて来て出直せってんだ。


イライラのまま体育館に入場。もちろん、不良校だから皆ダラダラ。ギャルはくっちゃべってる。


ウゼー。三年間もここにいなきゃならんなんて、ガチでないわ。とりあえずぺちゃくちゃ喋るギャルの声が夏のアブラゼミ並にウザイから肘で顔面殴りたい。
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