【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
もたもたしていた会長のせいで私達は、皆の中でも滑るのが最後になってしまう。


強がってるけど、皆川会長さっきより顔面白くなってるぞ。皇帝閣下にも怖いものあったんだな。


ヤベー、こんな優越感なかなかないぞ陽菜子。これ見よがしに弄くりたい。


「ひ、ひよこ、行くぞ!早く!」


はーん偉そうに。一人で滑るの怖いだけじゃん。


「チッ!ビビってないで早く滑って下さい皆川会長!男らしくな!」


私はいつもの報復と言わんばかりに、滑り台の前に座ってた皆川会長の背中を蹴る。


私に強く蹴られた反動で凄い勢いで滑っていく皆川会長に、腹を抱えて笑ってしまいそうになるのを堪えるので精一杯だ。


ヤベェ……まだ笑ってないのに腹筋崩壊しそうなんだけど。市民プール最高。
< 174 / 398 >

この作品をシェア

pagetop