【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
私とあおちゃんがコソコソ話していると、例の如く嗅ぎ付ける皇帝閣下。


「何面白そうな話コソコソしてんだよ?」


「ゲゲゲ、地獄耳……何もしてねえから仕事しやがれ皆川会長め」


こいつに知られたらどうなることやら。遊ばれるどころじゃないっしょ。


「ひよこのくせに俺に隠し事とは生意気だな」


なんつう俺様発言。ありえねーっしょマジ!この俺様にわりと慣れてしまってること自体ありえねぇけど!


「隠し事なんかないわ!」


「そうそう、隠し事って程のことないですよー。俺がひーちゃんに告白したってだけですからー。表面的には何も変わりないですよ、皆川先輩」


私達三人の会話に、いつの間にかひょっこりと参入してくる春風。



そうそう、表面的には何も……って、ちょっと待て。
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