【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
みるみる殺気が強まる皆川会長に、私の血の気は一気にサーッと引いていく。


「春風!何言ってんだ阿保!」


「いいじゃん。ホントのことなんだしー?」


春風、夏休み以来キャラ変わりすぎじゃね?マジでか。正気か?最強過ぎねぇ?


アッキー先輩やあおちゃんからの好奇の眼差しがなんだか痛いんだが。どうしよう。シバくか。こいつらシバくか。


皆川会長は真顔だ。いつも以上に表情がなくて、なんだか怖い。


「……ちっ!面倒だ。勝手にアイラブユーしてろ。オモチャ同士お似合いじゃねぇの?」


そしてその無表情のまま言い切ると、皆川会長は何事もなかったかのようにさっさと公務に戻って行った。


なんか、そのリアクションムカつく。モヤモヤする。すっきりしねぇ。
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