【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「だってさ、ひーちゃん。許可も得たし、勝手にカップルになろうか」


「はっ!?ふざけんなよマジ!私は今の状況にどうしたもんか悩んでんだよ糞っ!」


春風の一言にばっさり返した私は元の席に着いて会計作業に戻る。


「ちぇーっ俺は本気だっつうの!いけずう!」


「ホントだよぉ!ひよこも壮ちゃんもリアクションがいけずう!」


すかさず春風と、何故かあおちゃんがぶーたれ始める。


「全く、なんなんだ。めんどくせぇな。アッキー先輩ヘルプミー」


「いや、俺の台詞だわそりゃ。めんどくせぇわ」


疲れ過ぎてため息をついた私に、アッキー先輩もため息をつく。


「部外者だろ、アッキー先輩は」


「分かってないねーひよこは。今後色んな処理が降り懸かるのは俺だぜ?」


なんだよ、色んな処理って。もうわけ分かんねぇから考えるのも放棄したいわ。


私は意味も分からずペンをクルリと一周回して、再び電卓に目線を向けた。
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