【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下

しかし、アッキー先輩の言葉の意味が、日を追うごとに何となく分かってくることとなる。


「秋仁、仕事だ」


アッキー先輩のデスクの上にドサッと置かれた書類。漫画みてー。ヤバ。人事だけどちょっと面白いレベルに。


「……あのなー壮平、これ、こっからここまで会計の仕事だし、これは庶務のだろ」


「ハァン？知るかよ。俺はそれが片付けばいい。だからお前がやれ」


皆川会長は、なんだかあれから機嫌がかなり悪く、何故か私と春風の仕事までアッキー先輩に回すようになった。


「アッキー先輩、私の仕事頂戴。やるから」


何かそういう態度、激ムカなんだが。皆川会長が怒ってる意味が分からないからこっちだって腹が立つ。