【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下

ふざけんな俺様!




ホントに嫌だ!嫌だ嫌だ!もう鬱過ぎるから家で龍兄と練習試合してぇ!


「もーひよこぉー、そんなに眉間にシワ寄せて!ダメだよぉ?あだ名がひよこからみっけーんに変わっちゃうよぉ?」


「……あおちゃん。ネーミングセンス悪すぎっしょ。何だよみっけーんって」


私のこの状況を糞楽しみやがってるあおちゃんをギロリと睨むと、私は電卓に向かい合う。


「ひーちゃんっ!文化祭の予算の計算どこまで進んだ?」


「あー……部活動別には割れたかな。クラスのはとりあえず三年生の途中ってとこ」


私の悩みの種、春風は呑気に庶務の仕事をしてやがる。そりゃ、あの皇帝閣下敵に回して生きてんだ。他に怖いもんはねぇだろうよ。
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