【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
しかし、着ないと皆川会長が何か拷問器具でも出しかねない。この間真剣に亀甲縛りについて調べてた皆川会長を思い出すと……恐ろしい。


きっと尖った三角の馬みたいなのに亀甲縛りをさせられて正座させられるに違いない。


「拷問は勘弁だ。仕方ない」


恥ずかしいからか若干顔が赤くなっているのが自分でも分かるが、仕方なく受け取り、トイレへ猛ダッシュした。


「あいつは案外受け身だ。口は悪いがな」


「上手くかわせばいいもんなんだけどな。ああいうとこ、アホだよなひよこ。そこが可愛いとこだけどな」


私の知らないところで皆川会長とアッキー先輩がこんな会話をしていようとも知らずに、着慣れないそれを必死に身にまとう私はアホ過ぎると思う。ホントに。
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