【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
糞、好奇の色一色じゃねぇか。この闘技場は。
「やだぁー、あの子超可愛くね?あの子戦うの!?すごーい!男の子皆超強かったのにぃ!」
なんて、他校の女子までもが騒いでいる。同情と言うより、好奇に満ちた声だ。
「ひーちゃん、無駄に見た目だけは可愛く生んでもらったから騒がれてるよ?」
「春風テメェ、気絶させて生き埋めにしてやるからな。無駄じゃねぇわ」
恥ずかしさと、なんか春風が糞ムカついたから脅すと、春風が苦笑いを返す。
「全く冗談に聞こえないんだけどマジで。俺生き埋めとか嫌だなぁ、あはは」
「全く冗談じゃねぇしな。至って本気だ」
私の言葉に春風が青ざめたのは言うまでもない。