【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
電卓から顔を上げて会長を見ると、会長もまた、書類から顔を上げてこちらを見た。
黒過ぎて紺色に見えるその瞳に、体も心も捕らえられて目が話せない。皆川会長の目は、多分ブラックホールより強い吸引力を持っている。
皆川会長が少し動いて眼鏡が太陽の光を吸い込み、その瞳が見えなくなった。
その細長い体がこちらへ向かって進んで来る。だけど体は、動かない、動けない。
「なんか、自分でしといてなんだが、テメェが見せ物になんのが、ムカつくんだよ。何でホイホイ見せ物になってんだよアホ」
「情緒不安定か……っ!?」
会長のあまりにも俺様な発言にいつも通りツッコミを入れたのだが、そのあとの行動に、思考すら固まってしまう。
黒過ぎて紺色に見えるその瞳に、体も心も捕らえられて目が話せない。皆川会長の目は、多分ブラックホールより強い吸引力を持っている。
皆川会長が少し動いて眼鏡が太陽の光を吸い込み、その瞳が見えなくなった。
その細長い体がこちらへ向かって進んで来る。だけど体は、動かない、動けない。
「なんか、自分でしといてなんだが、テメェが見せ物になんのが、ムカつくんだよ。何でホイホイ見せ物になってんだよアホ」
「情緒不安定か……っ!?」
会長のあまりにも俺様な発言にいつも通りツッコミを入れたのだが、そのあとの行動に、思考すら固まってしまう。