【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
アッキー先輩の憂鬱
なんつうか、皆川会長と上手く絡めねぇ。多分、向こうも私の態度に気まずくなってると思う。
文化祭のあの出来事から、なんか、お互いよそよそしい対応をしてしまっている。一応普通を心がけてるが、やっぱり無理。だって、あんなこと……あったし。強い私もウブな女子高生なんだよ。
「もー、壮ちゃんとひよこ、喧嘩はダメだよ?早く仲直り!ね?」
「別に喧嘩はしてねぇよ。っていうか、しれっと抱き着きながら乳を掴むその手をどけやがれあおちゃん」
お茶目にダメ?なんて言うあおちゃんをじろりと睨むと、あおちゃんは頬を膨らませ、定位置のソファでぐーぐーと寝はじめた。
そう、私達のよそよそしさは、全員に筒抜けである。