【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「ほれ、この間の文化祭の売上の集計リスト、出来たよ皆川会長」


「ああ、早かったな。ご苦労」


私達が会話をすると、いちいち全員がこちらをチラ見してくる。それがウザいのなんの。


特に春風は、あんまりいい気がしないような顔でこちらをちらちら見てくるし。


何となく、喧嘩じゃないなんかがあったのに感づかれてる、感じ?そんなに分かりやすいかな。


皆川会長がどんな気持ちで私のファーストキスを奪ったかは知らんし、私もんなことで怒っちゃいない、けどさぁ……。


気まずいんだよ!なんか、とにかく直視出来ん!急にちゅーされりゃ気まずくもなるわ!


春風の告白の時にしてきた瞼にちゅーとは違うわけで。やっぱり口と口の接触はただの接触ではなく、特別なわけで。あーもー、わけわかんね。
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