【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「いや、思ったよりひよこがひよこだって思っただけで」


「意味わからんわ」


アッキー先輩は頼んだものを完食し、デザートを頼む。


「まぁ、ひよこがそうなら、大丈夫なんじゃね?請求しちまえや。ファーストキスの代償。その権利はあるっしょ」


ファーストキスの代償……か。それが貰えれば、私もスイッチ切り換えて今まで通り出来るかもな。


「おうよ。あのさ、アッキー先輩、気遣ってくれて、ありがとう。流石だわ。愛してんよ」


アッキー先輩はやはり、生徒会一番の世話焼きキャラだ。


しかし、お礼を言った途端、アッキー先輩は顔を真っ赤にする。


「べっ……別に!俺は、あれだ!あれなんだからな!」


しかしながら、アッキー先輩のデレツンスイッチが良く分からんよ、未だに。あれってなんだよ、とは、ホントは心配しまくりなんだろうアッキー先輩には言えない。
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