【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
聞こえるのは、私の電卓を捌く音と、皆川会長の資料をめくる音のみ。
その長くてやけに繊細な足は相変わらず自分のでっかいデスクの上にドカッと乗っている。
「二学期末、生徒会攻防戦あるから。太るなよ」
その沈黙を、皆川会長は無表情に破る。
「誰が太るか……って、はい?あれまたやんの?無意味じゃね?この学校にこの生徒会に下剋上出来るやつ、いんの?」
なんて、思ったことを口にすると、会長はゆらり、と視線を私に合わせる。
う……まばゆいばかりのイケメン。すっかりなれてしまっていた。このだだ漏れの色気と美形な顔に。私は、これと、キスしちまったのか。
ああくそ!忘れたくても忘れらんねぇ!何なんだ私のこの乙女思考は!一日寝たらすっきり忘れられる脳みそになりゃ良いのに!
その長くてやけに繊細な足は相変わらず自分のでっかいデスクの上にドカッと乗っている。
「二学期末、生徒会攻防戦あるから。太るなよ」
その沈黙を、皆川会長は無表情に破る。
「誰が太るか……って、はい?あれまたやんの?無意味じゃね?この学校にこの生徒会に下剋上出来るやつ、いんの?」
なんて、思ったことを口にすると、会長はゆらり、と視線を私に合わせる。
う……まばゆいばかりのイケメン。すっかりなれてしまっていた。このだだ漏れの色気と美形な顔に。私は、これと、キスしちまったのか。
ああくそ!忘れたくても忘れらんねぇ!何なんだ私のこの乙女思考は!一日寝たらすっきり忘れられる脳みそになりゃ良いのに!