【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「まぁ、決まりにしちまってんだし、するしかねぇよ。挑んで来る奴は捻り潰すし、挑んで来ねぇならそれで良いだろ」


皆川会長はそれだけ言い放つと視線を外す。そりゃもう、ふいっと。


………………沈黙。なんだよっ!この沈黙気まずっ!


いや、皆川会長って元々そんなぺらぺら喋る方じゃないが!春風みたいにお喋り糞なんちゃらじゃねぇけども!


私だって、皆川会長にぺらぺら話すこともないけど、なんか気まずいんだよ。気まずくないタイプの沈黙じゃないのこれ!


私はどうすることも出来ず、ポリポリと頭を掻いて、公務に戻ることにした。


糞、なんか、めんどくせぇっ!いつものクズキチな皆川会長もあれだが、この皆川会長はめんどくせぇの。どうにかして。
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