【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「お父さん、お帰りなさい。今日は早かったですね」


「ああ、ただいま」


クールな会長の挨拶に対して、皆川パパはにこやかにその目尻のシワを寄せて笑う。たまに出る会長の優しい微笑みに似ている。


「おや、こちらの子は?壮平がガールフレンドをうちに連れてくるなんて初めてだな」


「パパ、その子が例のひよこちゃん、よ!」


皆川パパが私に対して首を傾げると、料理中のママがにこやかに笑って答える。


皆川パパは私を頭の上からつま先まで観察した後、にこやかに一言。


「どうか、この屁理屈息子をなんとかしてください。君にしか出来ない気がするんだ」


……うん、お父様、出来るなら調教したいですわ。私も手をこまねいてるんですわ。
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