【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下

第二回生徒会攻防戦




あー……また、やって来てしまったんだ、これが。待ちわびてねぇのにな。


「ねー、アッキー先輩」


「なんだひよこ」


うちのジムで春風がスパーリングをしてる姿を眺める、私とアッキー先輩。アッキー先輩に話しかけると、その切れ長の目がこちらに向く。


きっとこれが皆川会長だったら私に目もくれないだろう。やっぱりアッキー先輩菩薩だわ。


「どうせ勝つじゃん。やる必要あんの?生徒会攻防戦」


「んー……いんじゃね?いい運動になるじゃん?」
 

いや……まぁ確かにそうだが。もはやそこしかメリットないけども。


二学期も攻防戦やることの言い出しっぺの皆川会長は、向こうの方で、あおちゃんとベンチプレスを行っている。
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