【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下

「壮平とか葵は出来が違うから、ほぼ勉強しないで学年順位キープだしな。前の学校の時もそうだったんだよ。どうなってんだあいつらの頭」


あー……そんな気がする。でも、アッキー先輩も何だかんだ言いながら頭は良さそうだけどな。


「俺はさ、科学が苦手だから、それだけは勉強したいんだよ。わっけ分かんねーし」


私の考えを察したのか、アッキー先輩は肩を竦めてそう答えた。


「あ、私も一緒一緒。数学は簡単なのになぁ、興味ねぇんだろうな」


あー、なんか普通の高校生の会話してる。憧れた高校生ライフじゃねーの。


一人でもまともなのがいて良かったわ。生徒会。勉強の話が出来る先輩なんて、貴重過ぎて拝み倒すわ。